本日,3月1日(水)に平成17年度の修士論文発表会が開催されました.本研究室では下記2件の研究成果が発表されました.発表を行った学生の氏名と修士論文題目は以下の通りです.
氏名 | 修士論文題目(発表順) |
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井上匠 | マイクロインデンテーションによる金属材料の加工硬化特性同定 |
後藤良孝 | 軟鋼板の曲げにおける不均一塑性変形挙動の数値シミュレーション |
▼修士論文発表会の様子.
3月4(土)・5日(日)の両日,広島県庄原市・国営備北丘陵公園にて,日本塑性加工学会・中国四国支部新鋭部会体験講習会「小刀作りによる鍛錬加工の体験講習」が開催され,刀匠の指導のもとで小刀製作の体験学習を行いました.本研究室からは教員・学生合計5名が参加しました.以下に小刀製作作業の様子を紹介します.
▲備北丘陵公園内の鍛冶工房[左]と小刀作りを指導していただいた久保井刀匠[右].
▲香川大学・吉村先生の挨拶[左].今回の参加者は,香川大学,広島大学,マツダから合計15名でした.右写真は準備された小刀素材.地金(軟鉄)の間に刃金(鋼)を挿入し,おおまかに鍛伸した状態です.
▲刀匠による鍛錬作業の実演.ふいごで炭火をおこし,小刀の地金(軟鉄)を加熱[左].その後,赤熱した地金を縦に割り,この割れ目に刃金(鋼)を挟んで地金・刃金を接合し,鍛伸しています[右].
▲刀匠の指導のもと,参加者全員で鍛錬作業を体験.炭火で小刀素材を加熱する様子.
▲地金・刃金の接合と鍛伸が終わった状態の素材を加熱・鍛錬し,各自好きな形に成形します.が,狙った形に成形するのはなかなか難しく,最終的には刀匠に補正していただくことに.
▲鍛錬の後,グラインダややすりで荒削りし,小刀の形状を整えます.一日目の作業はここまで.
▲作業後,日本刀についての講話を伺い,刀匠作製の日本刀を見せていただきました.
▲ここから二日目の作業.二日目は熱処理,研ぎ,仕上げを行います.この写真は水焼入れ作業の様子.赤熱した材料の色で焼入れ温度(A3線よりやや上)を判断するため,焼入れ作業時は電気を消し,暗幕を引いています.材料がマッチを擦ったときの炎の色になったら適温で,その状態から冷水で急冷します.
▲焼入れ後,ガスバーナーで焼もどしを行います.材料の上に滴下した水滴が球状になって転がるようになると適温(A1線よりやや下)だそうです.唾を吐きかけて判断するのが簡便なやり方とのこと.
▲熱処理後,材料の反りが生じた場合はそれを補正し,グラインダで仕上げ研削を行ったうえで,刃を研ぎます.写真は研ぎ作業の様子.
▲小さなタガネを用いて刀身に銘を入れます.なかなか細かい作業.
▲最後に柄に紐を巻いて,完成.
▲完成品の例です.
3月7日(火)に広島大学工学部において,「日本機械学会中国四国学生会・第36回学生員卒業研究発表講演会」が開催され,本研究室関係では以下に示す7件の卒業研究発表が行われました.これら7件の発表のうち,本研究室の学生が発表を行ったものは下記リスト最初の4件(発表者:三登悠司,繁桝弘典,平原篤,大石隆之)です.
また,3月8日(水)には同じく広島大学工学部において,「日本機械学会中国四国支部第44期総会・講演会」が開催され,本研究室からは下記6件の研究発表を行いました.
▲日本機械学会中国四国支部第44期総会・講演会における発表および質疑応答の様子.
3月10日(金)に東京理科大神楽坂キャンパスにて,「A-TS研究会」が開催され,本研究室から上森助手が参加しました.
▲研究会における発表の様子.
広島大学上空に熱気球(広島大学サークル活動と思われる)が浮かんでおりました.寒い朝によく見られる光景です.
▲広島大学上空を飛行する熱気球.
3月15日(水)に広島産科研にて使用されてきた二軸引張り試験装置が本研究室に移管されました.
▲搬入の様子.
3月14日(火)に広島市・八丁堀シャンテにて「広島県産業科学技術研究所 研究成果報告会」が開催され,研究プロジェクト「自動車軽量化を目的とした難成形材の半凝固・塑性加工法の開発とその最適プロセス設計の研究」の研究成果が報告されました.2002年末から3年間にわたって本研究室が関わってきた同研究プロジェクトは,今年度で終了します.
▲左:「難成形材の塑性加工と最適プロセス設計システムの開発」の成果報告 (吉田総仁 教授, 広島大学)/
右:「ハイテンのプレス成形におけるねじれ解消のための最適ドロービードの決定」の成果報告 (安部重毅 研究員, 広島産科研)
▲左:「軽合金の半凝固成形」の成果報告 (藤井敏男 研究員, 広島産科研)/
右:「耐熱アルミニウム基複合材の開発」の成果報告 (佐々木元 助教授, 広島大学)
▲報告会会場の様子.
▲報告会後に行われた懇親会.
3月18日(土)に広島大学工学部111号教室にて,今年度広島大学を定年退職される大場教授の最終講義「私の生産システム研究」が行われました.また,その後に退職記念祝賀会が広島大学学士会館にて開かれました.
▲最終講義の様子.
▲退職記念祝賀会の様子.
3月21日(火)〜23日(木)に早稲田大学理工学部において,「日本鉄鋼協会第151回春季講演大会」が開催され,本研究室関係では以下に示す研究発表が行われました.
▲講演大会会場(早稲田大学理工学部)の様子.
3月23日(木)に平成17年度広島大学卒業・修了式,および大学院工学研究科機械システム工学専攻・工学部第一類の学位記授与式・卒業祝賀会が開催されました.また,同日夜には「フィオーレ」において弾塑性工学研究室の卒業記念パーティーが開かれました. 本研究室の卒業・修了生は10名(学士8,修士2)でした.
▲学位記授与式・卒業祝賀会の様子.